動物愛護市民フォーラム『ペットと楽しく暮らすために!』
日時 平成10年11月14日(土) 13:30〜16:30
場所 シーハット大村 さくらホール
基調講演 「ペットと楽しく暮らすために」
講 師 柴内 裕子 先生 (赤坂動物病院 院長)
フォーラム
パネリスト 柴内 裕子(講師)
村山 早紀(動物文学作家・長崎市在住)
堤 清蔵(堤動物病院・大村市開業)
平野 請司(長崎県環境衛生課)
コーディネーター
原 京平((社)長崎県獣医師会会長)
感 想
犬のしつけの話からアニマルアシステッドセラピーまで、柴内先生の大変参考になる話を聞くことができたと思う。スライドで見せてもらったのだが、柴内先生の飼っている動物たち(犬、猫、ウサギ)がみんな仲がよいというのがとても不思議だった。
私の家の2匹は、猫同士にも関わらず仲が悪い、犬とも当然仲が悪い。これはやはりしつけのせいなのかもしれない。柴内先生を見習わないといけないのだろう。
また、入院している患者さんがとても飼っている犬をかわいがっていて、どうしてもその犬に会いたいということで、特別に犬の”お見舞い”が許されたことがあったそうだ。患者さんはとても元気を取り戻し、医者の考え方も変わったということだった。動物は不衛生だからという理由でペットを連れて入れない施設はとても多い。盲導犬でさえまだまだ差別を受けるというのだから・・・。動物はきちんと飼育していれば決して不衛生でないという情報をもっと広め、それ以上に飼い主のモラルを向上させないといけないのだろう。
また、高齢の方が飼育されている動物たちが、不幸にも飼い主に先立たれた場合に安心して生活できるような施設または対応(次の里親を探す)も将来できるようになればよいのだが、と感じた。
第一部 まとめ
●しつけについての話
・人間では小学校の低学年ぐらい、犬では生後2,3ケ月程度、からしつけを開始する。
人間でも犬でもこの時期のしつけが一番大事。
・捨てられる犬の85%ぐらいがしつけができていない。このことから考えると、きちん
としたしつけができていれば捨てられずにすんだのかもしれない。捨て犬を減らすため
にもきちんとしたしつけは大事である。
●AAA活動を行うことができる動物の条件
第二部 フォーラム
質問1「現在、猫の餌をドライフードのみ与えているが、人間が食べるものを
与えなくても良いのか?」
総合栄養食とかかれてあればそれだけ与えていれば心配ありません。できれば
信頼のおけるメーカーのあまり安くないフードを与えた方がいいと思います。
逆に人間の食べるものを与えない方がいいでしょう。味がいつも同じでかわいそ
うと思うなら、時々フードの味を変えてあげればよいでしょう。
質問2「@古株の猫がいじめられてよく外に出て行くようになってしまった。どう
したらいいか。A犬同士が順位決めの争いをしてしまう。対処の仕方は。」
@その古株の猫が安心していられる場所を確保してあげて下さい。そうしないと、
どんどん家に帰ることから遠ざかってしまいますし、外にいる時間が長くなる
と事故にあう危険性も増えてくるからです。
A犬が決めたリーダーに人間も従うようにする方が順位づけの秩序が保たれる。
具体的にいうと餌をやるのはリーダーから、下位の犬がかわいそうでもかばっ
たりしてはいけない。
質問3「吠える犬のしかり方は。」
吠える時はそのことで怒ってはいけない。吠えているときに飼い主の所へ来
るように言い、来たことに対して誉めてあげる。そうすれば、吠えていても呼
べばすぐ来るようになる。吠えることは犬の使命だと思っているので、吠えた
ことを怒らずに、「もういいよ。」っと言うようにする。
質問4「AAA活動をしたいが、今の内にやっておくと良いことは。」
まだ体制づくりが出来ていないので、今はAAA活動に向いている動物を
育てるよう努力をして下さい。
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